SSTP Bottle Clientでは、DirectSSTPに対応しているSSTPサーバが利用できます。
ここでは代表的に利用できるSSTPサーバ及び、それぞれのSSTPサーバを利用した場合の注意事項などを簡単に紹介します。
もちろん、「SSTPサーバ」というのは、SSTP Bottle Clientの視点から見た名称です。通常は、ゴーストを起動するためのこれらのソフトウェアは、「ベースウェア」「伺か互換ソフト」などの一般名称で呼ばれています。
Windows環境以外で利用できるソフトもありますがここでは紹介していません。
情報は2004年3月現在のものです。
実装 | ゴースト複数同時起動 | ゴースト仮想起動 | |
---|---|---|---|
伺か | △(重い) | × | |
CROW | 伺か互換ベースウェア | ○ | ○ |
SSP | 伺か互換ベースウェア | ◎(1プロセスで可能) | ○ |
SSSB | スクリプト再生専用 | 概念なし | ◎(FMO選択・サイズ可変) |
TalkShow | スクリプト再生専用+α | 概念なし | ○ |
SSTP-Viewer | スクリプト再生専用 | 概念なし | ○(FMO選択) |
2000年に発表されて一世を風靡した、ls氏作のデスクトップキャラクタのためのベースウェアです。現在は開発終了した模様。SSTP, DirectSSTPなどの仕様の策定元であり、「本家」ソフトとして位置づけられます。実行ファイルの名前から、別名「materia」とも呼ばれます(「伺か」だと互換ソフトも含めた総称と誤解される場合があるので)
公式サイト 「伺か」http://usada.sakura.vg/
最も歴史の長いソフトであり、余りに古いバージョンではSSTP Bottle Clientが一切動作しません。
同時起動は一応可能ですが、同じゴーストフォルダからの同時起動に対応していない・リソース消費量が激しいなどの問題があります。複数ゴーストを立たせたい場合には、他の互換ソフトを利用する方がよいかもしれません。
Windows95, 98, Meと、相性が悪いようです。連続してSSTPを受信しているときに伺かが強制終了する現象が報告されています。これらのOSを使っていてSSTP Bottleの動作に問題がある方は、CROW/SSPへ移行をお勧めします。
SSTP Bottleの利用のためにはローカルSSTPを受け付ける設定にしてある必要があります。
AQRS氏によって開発されている、伺か互換ベースウェアです。ゴーストにソフトを同梱することが許可されており急速に普及しています。「何かゴーストセンタ」のデータを利用して、Web上で配布されているゴーストを選択して自動的にダウンロード・インストールする機能が搭載されており、多数のゴーストを使用したい人にお勧めです。
公式サイト 「CROW」 http://crow.aqrs.jp/
IfGhostによって自動的にゴーストを切り替える機能が実装されており、登録されている多数のゴーストを同時に利用することができます。
この機能を有効にするためには、CROWの設定画面の「自動切換え」より、「IfGhostでゴーストを切り替える」をチェックしてください。
「登録されているゴーストをFMOに列挙する」もチェックすることを推奨しますが、X-Bottle-IfGhostに対応した0.4.13以降のCROWではは必ずしも必要ありません。
DOIChan!氏によって開発され、現在はSSP BUGTRAQチーム有志によって開発が継続されている、伺か互換ベースウェアです。安定性・軽さに定評があり、低スペックマシンでも動作します。複数ゴーストを同時起動させたい場合にはお勧めのソフトです。
公式サイト 「SSP BUGTRAQ」 http://ssp.shillest.net/
IfGhostによって自動的にゴーストを一時的に起動する機能が実装されています。
この機能を有効にするためには、SSPの設定画面の「接続(2)」より、「ゴースト起動」を「できる限り指定ゴーストで再生」にしてください。
「起動していないゴーストも起動しているように見せかける」もチェックすることを推奨しますが、X-Bottle-IfGhostに対応した1.07.07以降のバージョンでは必須ではありません。
fbn氏によって開発されている、ほぼSSTP Bottle受信専用に開発されたソフトです。「伺か」「CROW」「SSP」などにインストールされたゴーストのデータを元にして、一度に最大数百のゴーストを仮想的に「起動」し、SSTPを受信してメッセージを再生します。大量ゴーストの利用と軽さを両立したソフトです。
「伺か」互換ソフトではありませんので、一般に配布されているゴーストを起動させて楽しむ用途には向きません。また、サーフィスのデータは「伺か」「CROW」「SSP」のゴーストデータフォルダより読み込みますので、これらのソフトと併用して利用する必要があります。(ただし、shiori.dll呼び出しにも対応しており、SSSBのみ利用しているときでも、ゴースト固有のおしゃべりも一部楽しめます)
白瀧氏によって開発された、SSTP Bottle受信専用に開発されたソフトです。専用のゴーストごとのサーフィスサムネイル(TSG: TalkShow Ghost)を利用して、受信したSSTPメッセージを対話形式で表示します。
非常に軽い動作を実現していますが、SSTPを受信するだけのためのソフトとして割り切って使う必要があります。配布されている新しいゴーストに対応するためには専用のTSGを準備する必要があります。
「伺か」互換ソフトではありませんので、一般に配布されているゴースト(*.nar、*.zip)を起動することは一切できません。
TJ氏によって開発された、ほぼSSTP Bottle受信専用ソフトです。専用のゴーストごとのサーフィスサムネイル(SVG)を利用して、メッセージを再生します。画面占有面積は最小限で、必要ない場合には完全に隠れるインターフェース。小さいながらも会話の逐次再生を実現したソフトです。
非常に軽い動作を実現していますが、SSTPを受信するだけのためのソフトとして割り切って使う必要があります。配布されている新しいゴーストに対応するためには専用のSVGを準備する必要があります。
公式サイト「SSTP-Viewer's STREET」 http://seriko.nanika.jp/sstpviewer/
「伺か」互換ソフトではありませんので、一般に配布されているゴースト(*.nar、*.zip)を起動することは一切できません。