とりあえず使ってみる

準備

SSTP Bottleはネットワークサービスです。まず何より、インターネットへの接続を確立してください。

SSTP BottleはSSTPサーバを利用したソフトウェアです。SSTPサーバを通じてゴーストが起動していないと、うまくメッセージの受信・送信ができません。まずは、ゴーストを正しく起動するところから始めて下さい。

とりあえず、自分の好きなゴーストが1体起動していればOKですが、できるだけ沢山のゴーストをインストールしてみることをお勧めします。

SSTPサーバの紹介とお勧め設定を参考に、SSTPサーバ側での設定を済ませましょう。設定をしなくてもとりあえず動きますが、ここでのお勧め設定をチェックすることで、より充実した環境でボトルが楽しめるようになります。

クライアントの起動とチャンネル参加

SSTP Bottle Clientを初めて起動した場合に、 「LUIDを新規取得した」というメッセージが流れます。LUIDについての詳しい説明は用語集をご覧ください。とりあえず、気にせずに「OK」してダイアログを閉じます。

次に、自動的にチャンネル参加ダイアログが開きます。参加したいチャンネルにチェックを入れてください。開かない場合は、トラブルシューティングの「接続できない」をご覧ください。

チャンネルの参加に成功すれば、参加しているチャンネルそれぞれのタブが、送信ウィンドウ(メインウィンドウ)に現れます。(タブが現れないチャンネルもありますが、それは受信専用チャンネルだからです)

ゴーストが起動していることをクライアントが正しく認識しているかチェックするため、「表示」メニューから、FMOエクスプローラを表示してみてください。1つ以上の項目がリストアップされて「正常」と出ていればOKです。

受信

しばらく待っていると、時間帯にもよりますが、数秒から数分の間に、誰かが送信したメッセージ(ボトル)が届きます。

届いたボトルは、デフォルトの設定では、ログウィンドウの「カレント」タブに溜まっていきます(この動作は設定画面の「アクション」でカスタマイズ可能です)。しかしこのログを読むことがSSTP Bottleの目的ではありません。

届いたメッセージは、同時に起動しているSSTPサーバDirectSSTPで転送され、ゴーストが台詞を喋ります。SSTPサーバの設定によって、ボトルに指定されていたゴーストが自動的に起動してセリフを喋るようにすることもできます。

もしメッセージを見逃してしまった場合は、ログウィンドウでメッセージをダブルクリックすれば、そのメッセージを改めて再生できます。

しばらくの間、ゴーストの会話を楽しんで、ボトルの雰囲気をつかんでみるとよいでしょう。

ちなみに、あなたが接続していることは、クライアントの下側のステータスバーに表示されている、「○○人」という表示が1つ上がることで、他の人にも分かります。逆に言えば、それがすべてです。誰が受信しているか、特定の誰かがいつ接続しているのか、などについては、一切知る方法がありませんので、安心していくらでも受信してください。

送信準備

さて、自分でメッセージを作成して送信するためには送信ウィンドウを使用します。

そのためには、さくらスクリプトが使えないといけません。さくらスクリプトは、ゴーストが吹き出しにセリフを表示する際に使われる、言語 の一種です。

SSTP Bottleでは、全てのメッセージはさくらスクリプトによるゴーストの会話(セリフ)として、送信・受信されます。

さくらスクリプトでは、以下のようなタグを利用して会話中の動作を指定していきます。

利用可能なタグ

\t イムクリティカル。送信中に他のメッセージに邪魔されないためのしかけ。常にトップに書きましょう
\h 体。これ以降は本体側がしゃべる
\u にゅう。これ以降はうにゅう側がしゃべる
\s[数字] ーフィス切り替え。
\e えんいー。スクリプトの最後に付ける事になってます(なくても自動的に付きます)
\n ューライン。改行です。
\n[half] 半角改行。文字が重なるので使用には注意してください。
\c リア。フキダシをクリアします。
\w数字 ェイト。\w1から\w9まで。\w9が最長で、約0.5秒待つ。絶妙の間を作ってください。
\_s ンクロナイズドセッション。本体とうにゅう側の両方が同時に喋ります。2度使うと元に戻ります。
\_q イックセッション。ウェイトなしで喋ります。2度使うと元に戻ります。
\URL SSTP Bottleオリジナル。選択肢を自動的に表示してURLにジャンプします。
http://で始まるURLのみ有効です。2個以上置くことはできません。
\URL[http://bottle.mikage.to]
簡単な形式では、\URLの後にURLのみを直接指定します。
\URL[どこにも行きたくない][http://nh.mikage.to/][板][http://bottle.mikage.to/][瓶]
より複雑な形式では、
\URL[キャンセル選択肢][URL1][選択肢1][URL2][選択肢2]…
となります。URL1と選択肢の組み合わせは7つまで有効です。

\記号自身を会話文で使用する場合は\\と、%記号は\%と記入する必要があります。

ここに記入されていないタグも、さくらスクリプトには定義されていますが、それらのタグはSSTP Bottleサービスでは利用できません。

これらのタグを使ってどのようにスクリプトを構成していくのかについては、実際にSSTP Bottleを受信していて届く会話を参考にするようにしてください。 実際に使われている使用例が最高の教科書となるでしょう。

(例外はありますが)基本的には、自分が喋らせようと意図しているゴーストが、自然な会話をしているようにスクリプトを作成してください。

スクリプトを作成する

スクリプトは送信ウィンドウで書いていきます。タグは手書きしても良いですが、慣れてくると、定型句ツールバーや、ショートカットキーを利用したほうが圧倒的に早くスクリプトを作成できます。

また、送信先のゴーストを「Ghost」ドロップダウンボックスで選択してください。ボトル受信元で指定したゴーストが起動していれば、そのゴーストがあなたのメッセージを喋ります。

ゴーストの個性を生かした楽しい会話を作ってください。

送信前に確認する

スクリプトの記入の間違いがないか、まず「確認」ボタン(ショートカット Ctrl+L)を押して確認してください。ローカルマシン内でSSTPが送信され、指定されたゴーストが貴方の作成したスクリプトを喋るはずです。

会話は不自然ではなかったか、記入したタグは意図どおりの動きをしていたか、ウェイトが多すぎないか、ウェイトが少なすぎないか、などに注意しましょう。

ヒント

吹き出しの喋りの速度はユーザ側のSSTPサーバの設定によって調整されています。適切にウェイトを設定しないと、環境によっては速すぎて読みきれない場合もあります。

送信する

正しくスクリプトが作成できたところで、メッセージを送信してください。送信前に、チャンネル名とゴースト名を、もう一度確認しましょう。

「送信」のショートカットはF9です。

ログ画面を使う

ログ画面では、今までに受信したボトルが表示されます。設定画面で「アクション」を使えば、ログ画面の動作はさまざまにカスタマイズ可能です。また、ログ画面では、受信したメッセージに対して「投票」「同意」が可能です。たくさんの投票を集めたボトルは、将来も何度も読まれるようになるでしょう。